正しい数式表現の探し方

論文やレポートなどで数式を書くとき,たまに正しい書式を忘れてしまうことがある.
(例) 関数f_i(x)(iは整数,xは実数ベクトル)の,iがi=\arg\max_{j}(q_{j}(x))で与えられるような場合を表したい.もちろん,

f_{\arg\max_{j}(q_{j}(x))}(x)

と書けるのだが,ちょっと見にくいので

f_i(x) \mid_{i=\arg\max_{j}(q_{j}(x))}

こんな感じの書式で書いてみよう(これでも見にくいのはmimetexのせい).あれ,これって正しかったっけ?
…というようなことが,しばしば起こった.正しい書式をどうやって調べようか,ということでいろいろ探していたのだが,以下の調べ方で落ち着いた.

数式表現一覧

数学記号や数式表現を定めた ISO 31-11 という国際標準規格がある.これの Wikipedia (英語版) の解説記事:

ISO 31-11 - Wikipedia, the free encyclopedia

に,数式表現が詳しく書かれている.

数学記号一覧

上ので見つからなくても, Wikipedia (英語版) の数学記号一覧で見つかるかも知れない:

Table of mathematical symbols - Wikipedia, the free encyclopedia

名称,用法などをググる

結局googleかよ,と突っ込まない.上のサイトを調べることで,記号の名称やキーワードがわかることが大事なのだ.例えば,上記の例では,記号「|」は,Table of mathematical symbolsのページで "vertical bar" と呼ぶらしいことがわかり(そのまんまだ),いくつかの用法があるが,"restriction" という名称の用法みたいだ,とわかる.後はそのへんのキーワードでググればIntroduction to real functionsなどのページが見つかり,理解が深まる.